これが要点だ。科学的なコンセンサスについて言うなら、ビッグ・ブームは宇宙論的インフレーションに等しいということだ。より正確には、宇宙の膨張に先立つものである。しかし、一般の人々は、特異点という「点」があると信じ込まされている。しかし、その「点」とは何か、特異点とは何かは、もっぱら数式によって説明されている。物理学的理論によってではない。
チリにおける超大型望遠鏡(ELT)の建設
このことは、宇宙論において不愉快な事態を招く。つまり、(確認されていない)証拠や疑わしい解釈を選択的に使用し、人為的に別の解釈を無視することである。
科学は民主主義ではなく、権威主義であり、自分の好き嫌いに投票することはできない。私たちが自然を選ぶのではない。しかし、自然が我々を選ぶわけでもない。しかし私たちは、あらゆるアカデミーの集合的な頭脳によって確立された、人間から独立した客観的な法則を作らざるを得ない。何が真実で何が偽りかを認識するのは人間である。これが問題なのだ。